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【音楽ことはじめ】”スカボロフェア”にしびれた。

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“スカボロフェア”にしびれた

呪文の言葉は「パセリ・セイジ・ローズマリー&タイム」

僕が中学生になっていただろうか、テレビを見ていたときだ。

来日したアメリカの歌手の歌番組。
ステージの上には、白人のおじさんと黒人の子供達が並んでいた。

彼らは、アンディ・ウィリアムスとジャクソンズ。
何が始まるのかと思ってみていると、彼らは、”スカボロフェア”を合唱しだした。

その幻想的な曲にしびれた。

アンディ・ウィリアムスのムーンリバーも良かった。
このような曲をヒットさせるアメリカ人の音楽感覚はなかなかすごいもんだと、絶唱演歌と比較しつつそう思った。

このアンディが中継点となって、僕は、恋は水色から、フォークギターに関心を持つようになる。

やがてスカボロフェアは、サイモンとガーファンクルによって反戦の意味を込めた詩が加えられ、カバーされて、世界的にヒットしていたことを知る。僕の関心はサイモンとガーファンクルに移っていく。

サイモンとガーファンクルについては、また、別の機会に語ろう。

スカボロフェア

スカボロフェアは、Scarborough Fairという曲名のイギリスの中世から在る民謡。
当時の僕は、英語の歌詞はわからないまま、

“おまえは、スカボロー市場に行くのか?”
”パセリ、セージ、ローズマリー、&、タイム”

と繰り返された歌詞から、ハーブ類が関係してるのかな、ぐらい。
長い間、”スカボロという何か「古くさ」そうな市場に出かけてハーブを買ってきてね”、なんていう出だしかと思っていた。

メロディだけで感動した。

恋いの謎かけ?

後になって、辞書を片手に歌詞の意味をとろうとしたけど、謎だらけ。

調べてみると、男女の謎かけの話しを通じて旅人に謎をかけることで旅人を困惑させようとする悪しき魂となった妖精のナイトとこの謎話に困惑されまいと、強い匂いのスパイスの名を唱える旅人との争っている精神的戦闘シーンが浮かんでくる。

ね、意外でしょ。

UnsplashBirmingham Museums Trustが撮影した写真

男は、女に向かって、
針もなく服をつくって、それを涸れた井戸であらって、開闢いらい花をさかせたことのないイバラで乾かしてくれたら、女が本当の恋人になると言い、

女は男に向かって、
海水と浜辺のあいだの広い土地を羊の角で耕して、コショウの種を蒔き皮の鎌で収穫してくれたら、男が本当の恋人になるという。

どちらも、無理難題だけど、それほど私を思ってという意味と、それぐらい私は高値(高嶺)の存在だよ、恋人にしたいなら、覚悟を決めてね、とからかっているような感じだ。

その男が死んで(邪悪な)妖精の騎士になった男が語り手として旅人に恋人についての回顧話をしているシーンが浮かぶ。

旅人はしっかり解呪の呪文「パセリ・セイジ・ローズマリー&タイム」を繰り返す。

歌詞は、なんとも複雑で謎の言葉で溢れていて、それが繊細で幻想的な曲としっかりと合わさっている。

アメリカのポップスが気になり出す

Image by Judith Scharnowski from Pixabay

アメリカ人(アンディはイギリス生まれ)が歌う歌については、TVアニメのポパイの歌か、音楽の時間にならったスティーブン・フォスターの数曲しか知らなかった僕は、こんなに繊細な曲があるとは思っていなかった。加えて、ステージ衣装などからみてジャクソンズがこんなキレイなコーラスをすると思ってもいなかった。その意外性も影響したかな。

中学3年生の音楽の最終授業は、各自が好きな歌を歌うということになった。
友人の歌うTVアニメのタイガーマスクのエンディング・テーマ『みなしごのバラード』や、別の友人が歌う布施明の『愛の不死鳥』が圧巻だった。

僕は、スカボロフェアを歌った。

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